売れるか売れないか予測がむずかしい新店と違って、店舗はいわゆる既存店であり、マーケットの評価も店舗の収益性も現実のものとして目視できるからだ。
YHの劇的な再建。
高まった評価手にしたノウハウの重要性「YH」は2002年2月、債務の弁済を完了した。
同時に社名を「MAXB東海」に変えた。
YHの再生は、1997年9月に会社更生法の手続きをしてから4年5カ月、IOが支援を開始してから4年2カ月、更生計画を提出してから2年を要した。
当初3年計画だったものを1年短縮した。
まさに驚異のスピードで会社を再建したことになる。
MAXBなぜなら企業再建を容易にするために、有利子負債を含む債務は大幅にカットされるのが一般的だ。
再建会社は再建が完了するまでは、裁判所の管理下にあり、再建完了後、有利子負債も大幅に減少し、健康体に戻った状態で、初めて子会社化して連結決算に組み込まれるからだ。
このようにリスクはかなりの確率で軽減できる。
ただ必要なのは、再建のノウハウだ。
企業再建や提携は、100%純潔主義の経営と比べて困難なことは当然多い。
しかしそれを克服して軌道に乗せるノウハウを持っていれば、その労に対する成果はかなり大きい。
大きな成果を手にするには、環境の変化を積極的に活用する姿勢が不可欠だ。
そういう意味で、企業再建や提携は、その企業の積極性、革新性を表わしている。
乱世においては、企業再建ノウハウと提携ノウハウを積極的に活用できる企業は大きく飛躍できる。
IOは日本の小売業界で突出した企業再建および提携ノウハウを持ち、実績がある。
それを、「2010年ビジョン」実現に向けて戦略的武器として活用している。
東海と社名が変わったYHの2002年2月期の売上高は、583億円だった。
MAXB東海は今後、IO本体が静岡県に展開しているMAXB6店と、私の見方では、「HKS」のスーパーマーケット部門がこれに加わり統合することになるだろう。
IOは2005年までに、売上規模を2000億円に拡大した上で上場する計画だ。
これによってIOは出店規制が厳しくて思うように出店できなかった静岡県に、一気に600億円、上場時には2000億円規模のスーパーマーケットを持つことになる。
IOがYH再建に注ぎ込んだのは、新生MAXB東海に対する出資5億円のみ。
YHの一般債権の弁済率は3%で、更生担保権も10%カットできた。
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